インターンシップ体験談:マーケティング会社

法政大学グローバル教養学部 2年生(参加当時)山本陽飛さん 

参加理由

私がこのプログラムに参加した理由は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、海外での働き方を実際に体験し、自分の英語力がどの程度通用するのかを確かめたいと思ったからです。以前からグローバルな環境で働くことに関心があり、現地での実践的な経験を通して、自分の強みや課題を明確にしたいと考えていました。

2つ目は、新しい環境に自ら飛び込み、主体的に行動する力を養いたいと思ったからです。大学生活ではサークルなどに積極的に参加してこなかったため、自分から挑戦する機会が少なかったことを課題に感じていました。このプログラムを通して、異なる文化や価値観を持つ人々と共に働きながら、柔軟なコミュニケーション力を身につけたいと考えました。

また、与えられた業務をこなすだけでなく、自分の意見やアイデアを発信し、それが成果につながる経験を通して自信をつけたいと思い参加しました。

参加する前に思っていたこと

参加する前はとにかくワクワクしていました。初めてのアメリカで、観光ではなくインターンという形で社会人としての第一歩を踏み出せることに大きな期待を抱いていました。一方で、これまでインターンの経験がなく、さらに英語でコミュニケーションを取りながら業務を行うことに対して不安も感じていました。「上手くいかなかったらどうしよう」「自分の英語が通じなかったらどうしよう」と考えることもありました。しかし、せっかくの貴重な機会に不安ばかりではもったいないと思い、前向きな気持ちで準備を進めるようにしました。ロサンゼルスでしかできない体験を調べたり、休日の過ごし方を考えたりすることで現地への理解が深まり、よりプログラムを楽しみに感じるようになりました。その時間は、現地での生活をイメージする有意義な準備期間になったと思います。

 

インターンシップについて

【行ったタスク】

  • 日本の若者世代で今流行っていること」に関するリサーチレポートの作成

     ・日本の10代後半〜20代前半のカルチャー、食、ファッション、デジタル習慣を調査

      ・グループ会社の商品開発・プロモーションに活かせるインサイトを得ることを目的に、米国市場との比較分析を実施

      ・アンケートを作成し、自身のInstagramアカウントを通じて回答を収集。結果をもとにレポートを作成・提出。

  • 日系レストランチャリティーイベント出展準備

     ・過去のインターン生が残した資料を参考に、射的ブースの的や景品の選定、価格設定を担当。

  • 日系レストランチャリティーイベント当日の運営

     ・来場者対応、会計、ゲームの説明、景品管理などを担当し、チームでブースを運営。

  • 「岩手県 × 野球チーム」コラボイベントでのBtoBプロモーション支援

     ・岩手県産のお米を使用したおにぎり配布のサポート

      ・岩手県知事など来賓を招いたプロモーションイベントにて名刺デザイン

【1日のスケジュール】

イベントがない通常の日は午前9時に出社し、まず担当の方から当日のタスクや指示を受けて作業に取り掛かりました。その後、個人またはチームでの作業時間に入り、アンケートの集計や資料作成、イベント準備などを進めました。昼食後には、その日のタスクを担当者に報告し、フィードバックを受けながら改善点を整理するという流れでした。

一方、イベントがある日は当日のスケジュールが日によって異なりました。到着後は担当の方から指示を受け、自身の担当ブースの運営を行いました。イベント終了後は車での帰路の途中にその日の振り返りやフィードバックを行い、次回に向けた改善点を確認しました。

実習で印象深かったこと、大変だったこと

研修先がマーケティング会社だったため、常に忙しく活気のある職場だったことが印象的でした。社内では電話や指示が飛び交い、イベントを成功させるためには多くの人の連携や確認が必要で、ひとつの企画を実現させるまでに多くの時間と労力がかかることを実感しました。そのようなスピード感のある環境の中で、私は任された仕事を最後まで丁寧に、かつ効率的に進めることを意識しました。また、自分にできることを探し、積極的に「何か手伝えることはありますか?」と声をかけるよう心がけました。この経験を通して、チームで働く際の主体性や周囲との協力の大切さを学びました。

実習で最も努力したこと

最も努力したことは、自主的に行動し、自分の意見を積極的に発信することです。私はこれまで、自分の考えをあまり口にせず、他人の意見に賛同するだけで終わってしまうことが多くありました。しかし、今回のインターンではそのような自分を変えたいという思いが強くありました。実際の業務では、既存のイベント内容を理解した上で、「こうした方がより面白くなるのではないか」「この方法の方が効率的なのではないか」と感じたことを、自信を持って提案するようにしました。その結果、自分の意見が取り入れられ、イベントの運営や改善に貢献できたことが大きな達成感となりました。この経験を通して、主体的に意見を発信することの大切さと、その行動が周囲に良い影響を与えることを実感しました。

ホームステイについて

よかったこと・悪かったこと

ホームステイ先はメキシコ出身のホストマザーとの2人暮らしでした。彼女はこれまでにも多くの学生を受け入れた経験があり、とても慣れている様子で、初日から安心感を与えてくれました。到着した日に「ここはもうあなたの家だから、好きなように過ごしていいのよ」と言ってくれたことで、すぐにリラックスして生活を始めることができました。またホストマザーは映画が好きで、翌日が早くない夜には一緒に映画を観ることが日課のようになり、とても楽しく良い思い出となりました。悪かった点はほとんどなく、強いて挙げるとすれば洗濯の回数が週1回と少なかったことですが、アメリカでは一般的な習慣だと聞いていたため、特に不便には感じませんでした。全体を通してとても居心地の良い環境で過ごすことができました。

ホームステイで努力したこと

ホームステイでもインターン先と同じく、自分の意見をしっかり持ち、積極的に発言することを心がけました。ホストマザーはメキシコ出身でアメリカ生活が長く、日本とは異なるコミュニケーションスタイルを持っていました。そのため、日本のように「空気を読む」や「言葉にしなくても伝わる」といった感覚は通用せず、自分からきちんと伝える姿勢が必要でした。私は思ったことをその場で率直に伝えるように意識しました。また、「あなたの家のようにリラックスしてね」と言ってもらっても、相手への敬意を忘れないことも大切にしました。お風呂の時間を長く取りすぎない、夜遅くにドライヤーを使わない、外出時にはこまめに連絡を入れるなど、小さな心配りを続けました。そうした思いやりの積み重ねがホストとの信頼関係を築き、より良い関係につながったと感じています。

 

本プログラムを体験してみて

本プログラムで得られたことと、今後の活かし方

このプログラムを通して最も大きかった学びは、「自分の価値観を見つめ直し、自分の軸を持つことの大切さ」を知ったことです。特に、インターンとホームステイの前に行われた4日間のキャリアフォーラムが非常に印象的でした。異なるバックグラウンドや職種を持つ5人のゲストスピーカーのお話を聞き、自分の将来を考えるきっかけになりました。

なかでも、今回インターンでお世話になった 会社の社員さんのお話が心に残っています。マーケティングを行う上で「何をマーケティングするのか」が重要だという言葉を聞き、私自身も“自分は何を伝えたいのか”を意識するようになりました。また、「経験値という分母を増やすことが、自分の好きなことを見つける近道になる」という考えにも強く共感しました。

私はこれまで「就職のためにインターンに参加する」といった受け身の考えでしたが、このプログラムを通じて“自分の好き”を探し、それを軸に行動していくことが大切だと気づきました。今後は、さまざまな経験を積みながら、自分が情熱を持って取り組める分野を見つけ、それを将来のキャリアに活かしていきたいです。

 

このプログラムを後輩や友人に薦められそうですか?Yesであれば、その方々へメッセージをお願いします!

Yes! 強くおすすめしたいです。

このプログラムは、ただ海外でインターンをするだけではなく、自分自身と深く向き合うきっかけを与えてくれます。私はこの経験を通して、挑戦することの大切さと、自分の意見を自信を持って発信する勇気を学びました。キャリアフォーラムやインターン先、ホームステイでの出会いや経験は、どれも新しい価値観を与えてくれるものでした。特に、「挑戦しなければ何も始まらない」「死ぬこと以外かすり傷」という言葉を胸に、怖がらずに一歩を踏み出せたことが、自分を大きく成長させてくれたと思います。もしこのプログラムに少しでも興味があるなら、迷わず挑戦してみてください。努力すればするほど、多くの学びと成長を得られるプログラムだと思います!

 

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