インターンシップ体験談:日系コミュニティNPO

明治大学経営学部 3年生(参加当時)貝塚陽菜さん 

 

参加理由

就職活動を意識し始めた時、これまでの海外での課外活動や留学経験から「海外で働きたい」と漠然と考えていました。しかし、そのために何をしたらいいのか、また実際に海外で働くとはどういうことか、まったく想像がつきませんでした。

そんな時、アメリカでインターンシップとホームステイを組み合わせたこのプログラムを見つけ、「これしかない!」と思い参加しました。

参加する前に思っていたこと

参加前に楽しみだったことは、現地企業で2週間インターンシップとして就業体験ができることでした。日本でもインターンはありますが、海外で長期的に働ける機会は貴重だと考えていました。また、日本企業についての知識がつき始めた時期でもあり、海外企業の雰囲気の違いを知る機会になると期待していました。

一方で不安だったことは、ホームステイでした。以前一度ホームステイをしたことがありましたが、短期だったこともありあまり仲が深められず、生活スタイルの違いから会話も少なかったことが後悔でした。しかし、今回は初日からマザーがいろんなところに連れて行ってくれたり一緒に料理をしてくれたりと自然に交流ができました。周りの参加者もホストファミリーと出かけたり、BBQをしていたりと学生思いのファミリーが多く、いわゆる当たりはずれというものがなかったように感じます。

インターンシップについて

日系コミュニティNPOでの業務でした。

主なタスク:公式HPの日本語訳修正、ポスターの翻訳

追加タスク:来場者(日系アメリカ人、日本人)とのコミュニケーション

      イベント設営・写真撮影

 

【1日のスケジュール】

9:00 出勤/TOMOカフェで来場者へ飲食提供・交流

11:00 デスクワーク

12:00 ランチ(職員・インターン生と)

13:00 デスクワーク

17:00 退社

実習で印象深かったこと、大変だったこと

私が実習をしたのはNPOだったため、手を付けられていない業務が多く、業務手順も確立されていませんでした。

また日系アメリカ人の方にコミュニティを提供することが使命のNPOだったので、ただ決められた仕事をするのではなく、施設来場者と会話し、交流することも重要なタスクでした。

そのため、イベントの開催状況や来場者との対応に応じて臨機応変に自分のスケジュールを変えて業務を進めなければいけませんでした。

また、業務・メール・会話のすべてが英語で行われ、常に英語漬けの環境でした。負荷は大きかったですが、実践的な英語力を磨けたことは大きな収穫でした。

実習で最も努力したこと

「自分から仕事を探し、自分にしかできない役割を見つけること」に注力しました。

前述のように、NPO団体ということで行き届いていない業務は無数にあり、職員の方もやりたいことはたくさんあるが、時間も人も足りないという状況でした。

その環境で、特に決まった仕事があるわけではなく、何をするか裁量をもって決められる環境だったからこそ何を優先としてやるべきなのか考え、それに必要な情報やサポートを自ら得る必要がありました。

さらに日本人ということで、通常のデスクワークはやはりネイティブである職員や他の現地インターン生には劣ります。そんな中で、自分にしかできないこと、日本人だからこそできることは何か模索しました。

そこで私が注力したのがホームページの翻訳修正です。日本人の来場者むけに日本語訳があったのですが、自動翻訳に頼った文章は冷淡で、団体の温かさが伝わっていませんでした。そこで私は、各イベントやプログラムを主催する職員の方々と対話を重ね、背景や思いを汲み取りそれに合う日本語の表現を工夫しました。

ホームステイについて

よかったこと・悪かったこと

ホームステイは本当にいいファミリーに出会えたと考えており、かけがえのない思い出です。私を受け入れてくれたマザーは、日本人を何度も受け入れた経験があったので、日本食や文化に理解があり、私の意向を重視してくれました。

日中は9時から17時まで研修があり、マザーも朝早くから仕事があったので、一緒に過ごせるのは夕方以降でしたが、午前中も連絡をくれたり、夜ご飯の提案をしてくれたりと常にコミュニケーションを取ってくれました。

食事や部屋、また私の職場に関しても、困っていることはないかと定期的に聞いてくれて、生活のサポートだけでなく精神的な支えにもなりました。

本当に素敵な方に受け入れてもらったと思います。

ホームステイで努力したこと

自分からアクションを起こすことと意見をはっきり伝えることです。

私のホストマザーはお仕事をされている方で、私自身も研修があったことから、コミュニケーションを取れる時間はかぎられていました。そんな中でも親睦を深めるには自分から行動することが必要でした。

遊びに行っているときも写真を送ったり、連絡をすることで会話のきっかけを作ったり、日本のお菓子を一緒に食べながら交流を深めたりしました。

また、相手の感情を「察する文化」は日本特有だと再認識しました。私のマザーはすごく気にかけてくれる方でしたが、基本アメリカでは自分の意向ははっきり伝えるのが文化です。相手もしっかり言ってもらった方が行動しやすいし、言語の壁のある中で円滑なコミュニケーションを取るにはしっかり伝えるということが重要でした。

本プログラムを体験してみて

本プログラムで得られたことと、今後の活かし方

自分から行動する姿勢です。

研修を通じて、数ある業務の中から限られた時間で何を優先するか考える必要がありました。またその業務を行うにあたっての手順を考えて、必要な情報やサポートを自分で見つけてくるという力を養いました。

また語学力に関しても、自分から発信することが成長への一番の近道だと実感しました。

私自身、英語の勉強には力を入れている方だと思っていましたが、他の参加者には三か国語が話せる学生、もっと長期のホームステイを経験している学生等、非常に刺激を受けました。

今後のキャリアにおいても、自分で意思決定しないといけない場面は多数あると思います。その時に何を大事にして考えるのか、どう動けば目標を達成できるのか、自分で考え行動していきたいです。

 

このプログラムを後輩や友人に薦められそうですか?Yesであれば、その方々へメッセージをお願いします!

Yes!!!

私は本当にこのプログラムに参加してよかったと考えています。

短期ではありますが、留学・ホームステイ・インターン、何かしら不安に思うところもあると思います。私自身、周りが就職活動をしている中、三週間をアメリカで過ごすということに正直不安もありました。

しかしアメリカでは毎日が刺激的で学びでした。それまでわからなかった将来ビジョンや自分の強みに徐々に気づき、帰国後は海外で働くことの理解はもちろん、自分に対する理解も深まりました。

また、ホストマザー、インターン先の職員、インターン生、さらにはプログラムメンバーとの素敵な出会いもありました。

ぜひ皆さんにも、このプログラムでの体験や出会いを通じて自分を理解する機会にしてほしいです。

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