インターンシップ体験談:マーケティング会社
横浜国立大学理工学部 数物・電子情報系学科 2年生(参加当時)M.Tさん
参加理由
このプログラムに参加したのは、海外インターンという貴重な経験を通じて自分の成長や今後の就職活動に役立てたいと考えたからです。将来は海外向けの製品開発や海外での仕事にも関心があり、現地の人々と日本人との考え方や文化、仕事への姿勢の違いを知ることは大きな財産になると思いました。
また語学留学では得られない、英語でビジネスに関わる経験ができる点にも魅力を感じ参加を決意しました。
参加する前に思っていたこと
一番楽しみにしていたのはホームステイで、現地の生活を間近で学びながらネイティブと英語で話す時間を多く持てることに期待していました。
一方でネット上ではホストファミリーとのトラブルに関する情報を目にして不安もあり、またアメリカは治安が良くないイメージがあったため会社から帰る道の安全面も心配でした。
インターンシップについて
【行ったタスク】
・オフィスでは
↪︎同業他社のサイトを調べてまとめたり、会社の新しいwebサイト構成の考案など
↪︎日本で流行っている食や音楽、ファッションについてリサーチ
↪︎イベントに使う宣伝の作成やラミネート加工
↪︎Excelを使ってイベント参加者の名簿作成
↪︎指定された条件に合う倉庫を調べ内見予約
・トラックを用いた貨物の移動の手伝い
・市内の倉庫の内見に同行し、物件の写真撮影
・現地の日本食スーパーを訪れ、日本食がどのように英語に翻訳・表現されているか調査
・市内外でのイベントの手伝い
↪︎居酒屋主催のお祭りで射的の屋台を運営
↪︎ドジャースタジアム来場者におにぎりを配布
射的の屋台の様子
【1日のスケジュール】
8:00 ホストファミリー宅発
9:00 業務開始
好きなタイミングで昼休憩1時間
18:00 業務終了
18:40 ホストファミリー宅着
上記はオフィス出勤の日の一例であり、前日の業務終了が夜遅くなったときは翌日の出勤時間を13:00にする、イベントが日曜日にあった場合は平日丸一日休みにするなど柔軟に対応していただけました。
屋外での仕事の日には社員の方がホームステイ先まで迎えに来てくださいました。一度、会社の会長さんがその担当だったことがあってビックリしました笑
実習で印象深かったこと、大変だったこと
大変だったことは、うまくいかないことやトラブルの連続だったことです。
例えば射的の運営時は男の子の参加が予想以上に多く景品が不足してしまったり、貨物のピックアップではレンタルトラックの高さがHPに記載されていたより低かったため貨物を積めないといった想定外の問題がありました。
また配送を業者に頼まず自分たちで行うのは、アメリカでは業者に任せたとしても指定通りに届かないことが多く自分たちで運んだ方が確実だからだと聞き、日本との常識の違いに驚きました。
実習で最も努力したこと
実習中は自分にできることを最大限するようになるべく努力しました。
オフィスでは1つのタスクが終わっても次に頼まれることがあると分かっていたので、そのとき取り組んでいる仕事を速くかつ正確に終わらせ次の仕事に取り組むことを意識しました。
外での仕事の際には会社の方々も次から次へと対応に追われ忙しいことが見て分かったので、次は何をすればよいか聞く前になるべく自分で判断して行動しました。例えば、トラックの助手席に乗っているとき運転している方が信号待ち中も忙しそうにしていたため、代わりに文面作成を提案したり信号が変わったことを知らせたりといったサポートを自主的に行いました。
また事前に聞いていた予定が実行されていないときは忘れていないか積極的に確認し、結果的にリマインダーとして役立てたと思います。
よかったこと・悪かったこと
良かったことは、ホストファミリーが過去に日本人を何人も受け入れており日本文化への理解が深かったため、食事の量を気遣ってくれたり箸を使わせてもらったりしたことです。
それ抜きにしてもとても親切な方々で、快適に過ごすことができました。
一方で大変だったのは、英語力が十分でなかったためうまく意思疎通ができない場面が多々あったことです。特に、まだ4歳のホストシスターの言葉が聞き取りづらくて苦労しました。自分の英語力のなさを強く実感することとなりました。
ボールで遊ぶ犬。奥ではホストファザーがBBQの準備中
ホームステイで努力したこと
ホームステイ中はなるべくホストファミリーと過ごし、英語で話すことを心がけました。夕食を食べ終わった後に部屋に行かずリビングに行って会話したり、オススメの観光スポットをネットで調べるのではなく直接聞いてみたりしました。
また日本からお好み焼き粉とソースを持参し、勇気を出して一緒に作らないか提案したところ賛同してもらい、これが大成功でした!
料理好きなホストマザーだったので本来自分が調理に関わらなくても済むところでしたが、作り方が日本語でしか書かれていなかったため翻訳という役割が自分にもできたのが嬉しかったです。ホストファザーは元々お好み焼きが大好きだったらしく、4枚も食べて絶賛してくれました。作りすぎた分は冷凍でき、余った粉でもまた作ってもらえることになってとても感謝されました。これらを持ってきたのは私が初めてだと言われたのも嬉しく、思い切って挑戦して本当に良かったと感じました。

本プログラムで得られたことと、今後の活かし方
このプログラムを通じて、日本にいたら知り合えないような様々な人々と出会えたことが大きな収穫でした。
特に、自分と同じく日本の大学の理系出身でありながら、大学で学んだのとは異なる分野の企業の社長として活躍している方々と知り合えたことは大きな刺激となりました。将来、仕事を考える上で自分の専門や働く場所にとらわれる必要はないのだと気づくことができました。
また一緒に仕事をさせていただいた方からマインドコントロールの大切さも学びました。自分は物事を悪い方向に考えてしまう傾向があるのですが、前向きな姿勢を持ち続けることで人生をより楽しめたり、平静を保つことで感情に左右されず冷静に判断・行動できると感じました。
これらの学びを今後の進路選択や仕事に活かしていきたいと思います。
サンタモニカで乗った自動運転タクシー。日本より進んだ技術に触れられるのも現地に行く魅力の1つ
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Yes!
現地での活動は楽しいことばかりではなく、思い通りにいかず落ち込んだり、本当に参加してよかったのか悩む瞬間もありました。でも失敗から学べることは多いですし、振り返れば楽しかった思い出や得られたものの方がずっと大きかったと感じます。
語学力に不安がある方も心配いらないと思います。私自身、高校卒業レベルの英語力で1年前にも別の海外プログラムに参加した経験がありますがそれでもなんとかなりましたし、もちろん今回も問題ありませんでした。
ホームステイについても信頼できるホストが紹介されますし、他人との生活も意外となんとかなります。
語学留学とは異なり、このような海外でのインターンプログラムは学生のうちにしか参加できない貴重なものです。少しでも迷っているなら挑戦してみることをオススメします!

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