オンライン研修体験談:翻訳・通訳サービス

筑波大学社会・国際学群国際総合学類 4年生(参加当時) 今野花梨さん

参加理由

大学の春休みの期間を有効に使いたいと思っていたところ、大学の掲示板で見つけて応募しました。幼い頃から海外で働くことに漠然とした憧れを持っていて、コロナ渦で渡航が出来なくても海外に拠点がある会社での研修をとおして経験を積みたいと考えていたので、見つけられてラッキーでした。
また、参加するのにエントリーシートを出したり選考が何回もあったりして時間がかかるのは避けたかったので、スピーディーに参加が決まるこのプログラムは私にはありがたかったです。

参加する前に思っていたこと

通訳・翻訳という業界に興味をもったのは、オランダ留学中に日本語・英語・オランダ語の間で、言語がいかに個人の思考形成に影響を与えているか、言語がもたらしうる心理的な壁についても考える機会が多々あり、通訳・翻訳業界の影響力の大きさと将来性を感じたからです。このプログラムでは、通訳・翻訳業界に関する基礎知識を身につけたいと考えていて、研修先の企業が行っている、国際会議における通訳者の手配、教育部門における通訳者・翻訳者の育成と指導教材の作成に特に興味を持っていました。

海外実地研修について

研修先の日々のタスク

まず、翻訳コースの教材準備を行いました。具体的には、インターネット、論文等から元ネタとなる記事を探してきて、その記事を通訳教材向けに、書き言葉から話し言葉に書き換えます。ワードのファイルで1枚ほどのスクリプトになります。生徒さんは、その教材の音読を聞いてその場で訳していくのです。私の作った教材は、社員の方の添削を受けて、良い内容のものは実際に授業で使っていただける、ということでした。
また、研修先企業の主催するオープンスクールや講演会に参加させてもらって、レポートをまとめることも行いました。
さらに、マーケティングのお手伝いもしました。これは、留学に行きたい人がどんな層で、どんな不安があるのかなどの市場調査、英文科や国際関係学科など海外に興味のある人が進学する日本の大学についての調査、広告掲載のためのアメリカで発行されている日本に関する雑誌の調査、の3つの調査に取り組みました。実際にやってみて、無限にある情報の中から必要な情報をどれくらい集めれば良いのか悩むこともあり、マーケティングという仕事の大変さを実感しました。

研修で印象深かったこと、大変だったこと

リモートなので、「自分のペースでやっていいよ」と任せてもらえたのはありがたかったのですが、こういう状況のため人と直接会う機会が少ないので、自分の普段の生活も含めて、生活サイクルやモチベーションを維持することが大変でした。対面の場合と違って、気軽に自分のことをシェアする相手がいないのもあって独りでやっている気持ちになってしまうこともあったのですが、そこは社員の方がサポートしてくださり、週1回のミーティングを糧に頑張ることができました。

研修中に最も努力したこと

何のために、誰のためにこのタスクを行っているのか常に意識することです。例えばスクリプト作成のタスクにおいては、そのシチュエーションに合わせて話し言葉と書き言葉の違いを意識することが必要で、その切り替え方を工夫するのが楽しくもありました。

本プログラムを体験してみて

本プログラムで得られたことと、今後の活かし方

通訳・翻訳という業界への興味が深まりました。これまで自分はメディア関係の世界とは全く接点が無かったのが、新しい世界と触れることができて面白かったです。加えて、自分は海外に興味があって海外で働きたいと思っていたけれども、「言語を武器にして働く」という意識はなかったので、今後のキャリアの参考になりました。次のステップとして、今度は英語をメインとした活動を行ってみたいです。

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アメリカに実際に行けなかったのは残念でしたが、サポート体制も厚く楽しく参加できました。最初に個人面談があって希望や興味を聞いてもらえて、自分でもあまり意識していなかったことを引き出してもらって、通訳・翻訳の企業を紹介してもらえました。
あとはやはりスピード感をもって参加できること。私はこのプログラムを見つけて10日くらいでスタートすることができました。気持ちが盛り上がっているときにスタートできることは良いことだと思います。

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