オンラインインターンシップ体験談:旅行会社

杏林大学総合政策学部総合政策学科 2年生(参加当時) 桝井夢芽さん

参加理由

「オンライン」という言葉と「インターン」という言葉の両方にひかれてこのプログラムに興味を持ちました。
自分の中で留学はずっと考えていたのですが、どこの国に行きたいという希望が無かったこともあり、なかなか一歩を踏み出せずにいました。また、自分の学年からするとそろそろインターンシップをやり始めなきゃ、ということもあり、その両方あったことで、これだな、と思いました。

参加する前に思っていたこと

外国を知ることへの好奇心を満たしたい、企画・提案をする際の情報の扱い方を学びたい、と思っていました。
私の外国を知ることへの好奇心が生まれたのは、テレビで見た、ある番組がきっかけでした。その番組ではクロアチアが取り上げられ、街並みや観光名所、そこに住む人たちの日常生活が映されていました。クロアチアに住む人は洗濯物を隣の家の窓と自分の家の窓の間にロープを繋げて干す習慣になっており、ご近所付き合いがうまくいかないとそのロープを切られ、洗濯物が干せなくなるそうです。私は驚き、クロアチアについて興味が湧き、図書館や書店でクロアチアについて書かれている本を探し、読んでいくうちに「いつか行ってみたい」と思うようになっていました。初めは名前も知らない国でしたが、その国のことを一つ知ることで次第にひかれていったのです。
私にはまだまだ知らない国や生活様式が多くるので、そのように、外国のことをよく知る機会があったらな、と思っていました。
さらに、私がテレビ番組の内容でひかれたように、国を紹介する上で、多様な情報を整理したり、その情報に触れた人が「行ってみたい」と思えるようなものを企画・提案する力を身につけたいと思っていました。
それからもう1つ、やはり実際に英語で話す機会そのものが楽しみでした。

インターンシップについて

実習先の日々の仕事

・コロナウイルスの現状や旅行業界の現状についてのリサーチ
・ロサンゼルスのガイドブック作成
・メール作成
・毎週のミーティングで、その週のタスクや自分の考えなどについて英語でプレゼンテーション

ガイドブックは14ページにわたる力作

このうちガイドブック作成は、ロサンゼルスは綺麗な画像が多くて画像を探すという点ではそんなに苦労することはなかったのですが、自分が行ったことのない場所なので、地図上の距離感を把握するのに苦労しました。伝え方や表現力、デザイン力が少し身についたので、これは今後、大学でのプレゼンテーションの際に使用するPowerPointなどに活かしていきたいです。
プレゼンテーションと言えば、コロナ禍中の旅行業界の動向、コロナ後にはどんな旅行が重視されそうか、などをリサーチした結果や、自分の作ったガイドブックの工夫のポイントなどを社内でプレゼンテーションする機会もありました。
インターンシップ期間中のミーティングはほぼ英語で行われていました。業務上の伝達事項を伝えられたり、アメリカのスタッフと日本のスタッフの国際間のオンライン通信のためのアプリを導入するのに、どのサービスにするのがいいのか各自調べて持ち寄り、比較検討する会議をしたりもしました。

実習で印象深かったこと

ロサンゼルスの観光地がコロナ禍でどうなっているのか現状を調べるタスクがあったのですが、何十もの観光名所のリストを渡されて、それらの名所についてウェブサイトで調べたのが楽しかったです!日本語で調べても大した情報は出てこないので英文のサイトを見ていき、オープンしているのかいないのか、再開の見通しは立っているのか、レストランだけはやっているとか、1箇所につき幾つものサイトを調べました。自分が行ったところのない観光地をどんどん見ていくのはとても面白かったです。また、日本だと東京にディズニーランド、関西にユニバーサルスタジオと距離が離れているのに、ロサンゼルスにはその両方があるとか、1つ1つのショッピングモールが大きいとか、LAの規模感のようなものを感じることもできました。
それから、フライト情報を調べてエクセルにまとめていくタスクも任されていました。その頃、飛行機の状況は日々刻々と変わっていて、まさに旅行会社の実務を体験でき、良い経験になりました。

実習中に最も努力したこと

最初の1週間は、社員の方とのコミュニケーションに日本語を使っていたのですが、「いつまでも日本語でやってちゃだめだ」と思い、「書く」英語を頑張ろうと決めて、そこからタスクやレポートの提出を英語に切り替えました。日本語よりも時間はかかったけれども、最後までやり遂げることができました。
また、これまでの自分が、英語にすることが困難な日本語を使っていたことに気づき、英語力の前にまず日本語力の足りなさを自覚しました。資料を作成するときに、そういう難しい日本語や英語を使用しないように、わかりやすく簡潔に、を意識して行うようになりました。

本プログラムを体験してみて

本プログラムで得られたことと、今後の活かし方

先輩社員の方には本当にお世話になりました!
私はこれまで2、3歳とか5歳とかそれくらい年上の方と関わる機会がなかったのですが、そういった年齢層の社員の方々とのコミュニケーションは実際に社会に出て働くときには必要となるはずなので、今回とても良い経験になりました。その年代の方々と関わることができ、テキパキと仕事をされている姿や、通信アプリの件など社内の環境を良くしようと率先して意見を出したり、会議が良い雰囲気になるよう努力されている姿を見て、自分もそうなりたいと刺激になりました。自分も、先輩社員の方に通訳の手間をかけないよう、日本語の分からないスタッフの方に伝わりやすい英語で会話できるよう努力するようになりました。その先輩社員の方は、英語を学ぶのにためになるウェブサイトの情報や日々の勉強の仕方なども教えてくださり、本当にありがたかったです。
それから、インターン前はコロナ禍で1年間、大学の授業はすべてオンラインで、塾のバイトも夜の時間帯だったので、朝の時間を無駄にしてしまうことが多かったのが、ロサンゼルスとのインターンは時差の関係で朝がメインだったので、朝の時間を大切にする意識に変わりました。私はこのプログラムで初めてインターンシップを経験したので、プログラム終了後、今度は日本の企業でのインターンシップを始めたのですが、朝の時間をインターンに充て、午後は大学の授業を受けるなど、時間を有効に使えるようになりました。この日本でのインターンは、電話のアポインターとして、いろんな企業に事前にウェブサイトで調べてから電話をかける仕事なので、多くの企業のことを知ることができ、また新しい世界が開けています。

このプログラムを後輩や友人に薦められそうですか?
Yesであれば、その方々へメッセージをお願いします!

Yes
語学を勉強したいだけなら他にも方法はあると思いますが、実際にアメリカと日本とで繋がってコミュニケーションをとりたい、ビジネス英語を使いたい、ということなら絶対にこのオンラインインターンシップをするべきだと思います!

「アメリカ・オンラインインターンシッププログラム」のページを見る

他の体験談のページを見る